親子も夫婦も仲良くが塾なしの鉄則

親子のやりとり

こんにちは、塾なし受験研究所です。受験期に限らず、イクメン、主夫、教育パパが増えた時代の子育て・子どもの教育で心がけるべきことについて考えてみましょう。

私が子どもだった頃は、子どもの教育に熱心な「教育ママ」が一般的でした。平日に行われる学校の授業参観日は、ちょっといい服や着物を着たお母さんが教室の後ろにずらりと並んでいました。昭和あるあるです。

コロナの影響でこの2年、授業参観や公開授業は難しくなっていますが、近年は公立でも土曜開催する学校が増えました。共働き家庭の増加を受けてのこと。コロナ前の土曜参観は、ママはもちろんですが、パパや夫婦一緒にというスタイルも一般的になってきていました。

最近は父親の教育参加率が高まり、子どもの受験や進路に熱心な「教育パパ」が増えましたね。イクメンから始まって、子育てや子どもの教育にずっとかかわっていくお父さんが増えているのでしょう。

ひとり親世帯でない場合、「子育ては奥さん任せ」ではなく「夫婦ふたりで」が理想です。主夫はもちろん、夫婦で家事の分担をしているご家庭も少しずつ増えているように思います。

親が子育てに無関心でいることは、決していいことではありません。受験も子育ての通過点のひとつ。夫婦仲良く子育てをする、これが子どもにとって最高の環境になると思います。

我が家も中学校の三者面談に夫婦で参加したことがありました(先生にプレッシャーをかけ過ぎないよう事前に伝えておきました)。子どもの教育についても普段から夫婦で話し合っておきましょう。家事も育児も、お互いにバランスをとりながら、家族で協力して受験時期を乗り越えたいですね。

受験では、子どもの考えや気持ちが最も優先されるべきことです。進路は私たち親ではなく、子どもの未来のための選択。お父さん・お母さんは干渉しすぎず、子どもと一緒に伴走する存在でいましょう。

塾にいっていたとしても塾任せにせず、家族で進路について話し合い、受験をサポートしてあげることが大切です。

一方、教育パパ・ママぶりが過剰なのは禁物。親自身の成功体験の押しつけや、失敗や学歴コンプレックスからくる子どもの進路への執着は、子どもの幸せにつながるとは限りません。夫婦や親子で意見が違うときは、感情的にならずに話し合うことが大切です。

「教育虐待」という言葉が聞かれますが、親が熱心になればなるほど、子どもや自分が見えなくなる危険な状態です。「子どものため」と言い訳をして考えを押し付けていないか、親にはいつも冷静さが必要です。子どもの考えや気持ちをよく聞いてあげるように意識しましょう。

ついつい小言を言いたくなるときもグッとこらえて、まずは見守りたいですね。何でもかんでも口出しはせず、求められたとき、必要だと感じたときにうまくアドバイスをしてあげる。この塩梅はなかなか難しいのですが、私自身、心がけて頑張っていることです。

親子も夫婦も、勉強や進路のことで言い争うようなことはせずに、元気に笑って毎日を過ごせるように努めることが、受験生の親の最も大切な役割なのです。

受験には関係ないように思われがちですが、身の回りのことを自分できちんとできる子に育てること、これが子育てで親がやるべき大切なことのひとつです。本人に自立を促し子どもが成長します。巡り巡って、勉強や成績にもつながってくるのです。

特に小学生ですが、普段の時間割・持ちものは必ず子ども自身が把握して、ひとりでやらせましょう。我が家も1年生の最初だけは一緒にやって、うまく見守りながら徐々に手出し・口出しをしないようにしました。子どもたちのランドセルは、絶対に開けないようにしていました。

こうすると子どもは、必要な持ちものを自分で把握するために、先生の話をきちんと聞き、連絡事項をメモする、わからないことは友達に聞くなどするようになります。大人になったときのスキルにつながっていくのです。

私がうっかり忘れている保護者の提出物は、娘(小6)から教えられることもあります。子どもの成長はうれしいです。さて受験シーズンが始まっています。普段と違って入試日は、忘れ物がないように持ち物の確認をして送り出してあげるといいですね。

所長・塚松美穂

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