中学生の学習スタイルとその費用

教育費

こんにちは、塾なし受験研究所です。今回は中学生の学校外での学習とその費用について調べてみました。

総務省の基礎調査によると、全国の学習塾数は約52372(平成28年)。学校の選択肢が少ないのと同様に、塾の選択肢にも地域差があり、大都市と地方では事情が異なっています。そのような中でも、文科省が調査した全国平均でみれば、公立中学生の7割が通塾しています。

中学生の学習スタイルと年間費用

中学生が学校外で勉強する方法はどうなっているのか、まとめてみましょう。学校外で中学生は、大きく次の4つのスタイルのどれかで勉強をしています。

  1. 通塾
  2. 家庭教師
  3. オンライン塾
  4. 自宅学習(通塾なし)

まず1.通塾について。塾には集団塾と個別指導塾があり、塾での学習目的も、受験に向けた進学塾と授業の補習塾があります。

下の表がおおまかな塾の年間費用ですが、学習の目的によってかかる費用が異なります。3年間ずっと塾に通った場合、最低で100万円(補習塾)~最高280万円(個別指導塾)が必要になります。2.家庭教師も個別指導塾と同様でしょう。

【資料1】塾の年間費用

3.オンライン塾は、コロナの影響で大きく伸びた形態です。大手進学塾もハイブリッド(対面とオンライン)に切り替えるなど対応し、通塾ありきではないスタイルを取り入れ始めました。

オンライン授業となると、もっと格安な授業動画配信や無料の学習動画もあります。私たち親世代と違い、いまの子どもたちは選択肢が増えています。通塾ありきではなく、様々に組み合わせて学習することが可能です。

自宅学習をサポートする教材

4.自宅学習をサポートする教材はいくつかあります。

  1. 通信教材(ex;進研ゼミ、Z会)
  2. 授業動画(ex;スタディサプリ、YouTube学習動画)
  3. 参考書、問題集、過去問
  4. 模試

例えば、長男が自宅学習で活用した教材と目的は次のようなものでした。

【1】通信教材 ⇒ 定期テスト対策や授業の復習に。

【2】授業動画 ⇒ 学校の授業であまり理解できなかった単元の聞き直し。先取り学習に。

【3】参考書・問題集 ⇒ 各教科・単元の弱点対策、強化のポイント学習に。

このほか学校の教材や過去問、会場型模試も活用しました。

自宅学習の場合、かかった費用は3年間で【1】+【2】+【3】=50万円程度(模試や参考書などを含めて)でした。過去問や模試は塾生も活用するため、通塾性も先ほどの表の授業料にプラスして必要になります。

地方の場合、通塾に関しては車での送迎が中心のため、保護者の送迎負担が減ることからオンライン授業のニーズがあるだろうともいわれています。対面授業を根強く希望するご家庭もありますが、今後はますます塾での学習スタイルも変わっていくように思います。

コロナ禍は、リモートワークという働き方の変化をもたらしました。子どもの学習スタイルや受験勉強にも変化をもたらしつつあるといえますね。このように選択肢が増えたいま、親子で一番ベストな受験勉強スタイルを話し合ってみてはいかがでしょうか。

所長・塚松美穂

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