広がってます!?塾なし受験(3)

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こんにちは、塾なし受験研究所です。塾なし受験仲間を取材・リポートするシリーズの第3弾!今回の塾なし例は、前回登場したAさんの妹Cさんです。当たり前のことですが、姉妹でも性格や学力、そして希望する進路は違います。それぞれの子どもにベストな選択を考えて動いているご家族の、情報収集力と対応力の高さが光っています。

◆実例3:公立中→私立高校生のCさん

地元の公立中学校で6-8割程度の成績だったというが、座学の勉強はあまり好きではなかったCさん。テストの点数が悪くてもあまり気にしない性格だったため「成績アップは目指しにくかった」とお母さま。一方で、体育・音楽・家庭科などの実技教科は得意だったそうです。興味のあることは調べて学ぶタイプだったので、本人のやる気次第を引き出し、「自分で決めて自分でやる」状態にすることが必要だと考えていました。

中学生の頃から、看護士になって人のためにバリバリ働きたいという夢がありました。Cさんは3年生になった当時、都立高校への進学を目標にしていましたが、最終的には私立高1校に絞って受験し合格しました。

塾なしCさん高校受験データ

家族のサポートや考え方

  1. 子どもが3人いるため、通塾は考えなかった。
  2. 卒業後の希望進路をかなえるための高校選び。
  3. 受験勉強の方向性は親子で考えた。
  4. 親子で話し合った末、最後に第一志望校を変更した。(都立→私立)
  5. 塾講師の経験から、塾事情を知っていた(通わなかった理由のひとつ)
  6. スマホは持たせていない。
  7. 自身の体験から中学生は勉強のやり方を知れば自分でできると思う。
  8. 夫婦の受験に対する考えが似ている。
  9. 家事は家族で分担。家事が勉強の息抜きだった。

◆分析&取材後記

取材を通して、Cさん親子の塾なし受験を分析すると

三姉妹の一番下ともなると、お母さまの対応には風格と落ち着きが感じられます。塾なし受験は、自分たちに必要な情報をいかに集められるかがポイントです。情報が手に入りやすいからこそ、必要な情報を集める力が鍵になります。その点で、Cさん親子の情報収集力の高さは光っていました。お母さまはもちろん、Cさんは姉妹の中で一番コミュニケーション力があったといいます。

また志望校を変更することは勇気がいることですが、学力分析をした結果、残り時間で都立合格は難しいだろうと判断したそうです。親子できちんと話し合ったうえで、3教科受験の私立を第一志望にして、残りの1ヵ月は英語の強化に費やし合格を目指しました。

塾とのコミュニケーション不足で、内申点が足りず希望の併願ができなかったお子さんの話を聞いたことがあり、私立高校受験の際、内申点の確認は慎重に行ったとも話されました。

Cさんの姉であるAさんは、勉強が嫌いではなかったのでコツコツ勉強を積み重ね、推薦入試で合格しました。反対にCさんは座学が好きではなかったので、思うように成績が伸びなかったといいます。それでも二人の性格の違いを把握し、それぞれに必要な勉強を考えて実践することで、どちらも希望の進路をかなえる高校に見事合格しました。

進学した私立高校でCさんは、入学後、苦手だった数学を担任の先生に丁寧に指導してもらい克服。私立の面倒見の良さを親子で感じたそうです。

兄弟姉妹は、同じようにいかないことが多いかもしれません。同じやり方にこだわっていると失敗してしまう可能性があります。それは子どもの勉強法(教育)に正解はなく、唯一の答えがあるわけではないから。その子に合っているかどうかが大切だからです。

高校受験も3人目ともなると、家族全員が受験プロジェクトに対して自然と団結されているように感じました。それでも三姉妹は三人三様で、まったく同じようにはいかなかったと話されました。

気になっているのは、三姉妹が通った幼稚園のこと。塾なしの取材をお願いした経緯には、とある幼稚園の存在があります。この幼稚園については、いつか取材リポートをしたいと考えています。

取材へのご協力をありがとうございました。いかがでしたか?シリーズ「広がってます!?塾なし受験」、また次回を楽しみしていてください!

(取材・文)所長・塚松美穂

#高校受験#中学生の勉強#塾なし例#自宅学習