東京高校案内【1】

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こんにちは、塾なし受験研究所です。受験生や保護者のみなさんの高校選びに役立つ情報を掲載していきたいと思い、「高校案内」を始めました。今回のコラムは、ズバリ「国高(くにこう)」情報!今後、多摩エリアの都立高校、私立高校を中心に掲載を増やしていきます。高校選びのちょっとした参考になればと考えています。

都立国立高等学校

3年間クラス替えがない

東京都国立市にある全日制、普通科高校。東京に7校ある「進学指導重点校」のうちの1校です。国高の一番の特徴は、高校の3年間を同じクラスで過ごすことでしょう。担任も3年間同じクラスを受け持ちます。「全部やる、みんなでやる」が国高生のモットーで、クラスメイトや部活動の仲間と青春を謳歌できます。

校則は、上履きを履くことだけ

国高に制服はありません。服装や髪型はもちろん自由で、髪染めもピアスもOK。国高のポイントとしてよく言われるのが、校則はただ一つ「上履きを履く」だけです。そのため、国高には外見が個性的な生徒もいますが、みな自身の選択と責任で好きな恰好をしているのです。学校を訪れるたびに、見た目は個性的、でもクレバーな国高生の世界が垣間見えます。

国高生は「全部やる、みんなでやる」

国高には「文部両道」(×文武両道)説があります。「国高祭」と呼ばれる文化祭と部活動にすべてを捧げるためです。3年間を同じクラスで過ごし、文化祭や部活動もがっつり。クラス仲が良く行事を通してとても濃い高校生活を送れます。

日本一の文化祭とも呼ばれる「国高祭」

とはいえ、例年の進学実績を見れば、限られた時間でも勉強はしっかりやる生徒が多いことも明らかです。受験勉強も互いに切磋琢磨できるクラスであれば、成績上位の生徒に引っ張られて伸びる可能性があるように感じます。

ただし「いつも全力、みんなでやる」というスタイルが合わないタイプの子には、かかわりが息苦しくなることがあるかもしれませんね。それでも周りを気にせず自分のペースで高校生活が送れるようであれば問題ありません。

大きな行事は、プロのオーケストラと共演する「第九演奏会」、来場者が1万人を超える「国高祭(文化祭・体育祭・後夜祭)」、クラスTシャツを作って挑む「クラスマッチ」などで、行事はすべて生徒たちの運営によるもので先生の出番はあまりありません。

進路指導と卒業後の進路

3年間、担任が変わらないことを生かしたきめ細かい進路指導を行い、1年次からの計画的な進路指導を行っています。また、進路講演会や進路ガイダンスを通して生徒の進路に対する意識を啓発し、「東大見学会」「京大ツアー」などを開催しています。人類学者・霊長類学者で京都大学の前総長・山極壽一さんは、国高の卒業生です。

指定校推薦は、東京都立大・早稲田大、慶應義塾大、国際基督教大、東京理科大、明治大などがありますが、3年生のほとんどが国公立大を目指し、共通テストを受験しています。2021年度の現役進学率は7割程度、浪人は3割。都立西高校の方が浪人率は高い(45%ほど)です。

3年間同じクラス(「同クラ」と高校生は呼んでいました)なので、進路実績については優秀な生徒に引っ張られて結果を出したクラス、現役進学をせず浪人する生徒が多いクラスなど、クラスによって違いがあるように思います。

多かれ少なかれ、高校生は在籍する学校やクラスの雰囲気、周りの生徒に影響を受けるので、「周囲にどんな生徒がいるのか」はポイントです。クラスは選べませんが、高校選びの際には参考になりますね。

いかがでしたか?国高を目指そうか悩んでいる中学生やご家族の参考になればうれしいです。また次の回も楽しみにしてください!

所長・塚松美穂

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