ICU高校の入試
こんにちは、塾なし受験研究所です。12月も半ばを過ぎて中学3年生は仮内申が出ましたね。もう受験校は決まりましたか?過去問は志望校からのメッセージです。冬休み中は規則正しい生活を心がけて過去問に取り組みましょう。
今回のコラムは、国際基督教大学(ICU)高等学校の入試について書こうと思います。ICU高校は、緑いっぱいの広々とした大学キャンパス内にある日本で初めての帰国生受け入れ校で、帰国生と国内生が共に学び合っています。
ICU高校の学力入試は独特なので過去問対策は必須だと言われます。特に、数学と英語は一般的な入試と異なっており特徴的です。
そこで過去問対策の参考になるよう入試について在校生へのインタビュー内容をまとめました。ICU高校を志望する受験生は参考にしてみてください。
入試情報
【一般生】試験日:2月10日、試験科目:国数英3教科、試験時間:70分
国数英100×3=300点+調査書90点が加算される(満点390点)(※Vもぎ偏差値67-68)
在校する男子生徒へのインタビュー
所長『受験した入試問題について、国数英それぞれ教えてください』
●国語 大問2題(現代文のみ)
Aさん『内容はそれほど難しくなかった。国語は記号選択がほとんどなので上位他校の対策をしていればよい。』
所長のコメント→国語に関しては、一般的に50分で大問3題の入試が多い中、現代文2問で時間も70分。そのため国内生にとってはそれほど難しくないのかもしれない。帰国生も同じ入試を受けるためかと推測します。
●数学
Aさん『特徴的でその年ごとにテーマがある。音と周波数を数学的に思考し解いていく問題だった。最初は中学範囲で解けるが最後は発展的な内容になる。特別な発想というより、計算力と会話文を読み解く力で解けるように思う。』
所長→数学の問題をマンガや会話文形式で空欄を埋めていきながら解くので読解力が必要です。計算をきちんと対策して過去問を数年分やっておく。特徴的な問題形式に慣れておくことが大切です。
●英語
Aさん『帰国生も一緒に受験するため比較的難しい。大問が5つあり、最初の1と2が単語の意味を問う問題。指定された単語の意味を問う問題だが、単語を知っているかどうかより文脈から推測する、普段から英語に多く触れて、英語で考え英語で答えを完結するようなトレーニングがいいと思う。』『3と4は長文読解。5はマンガの読み解きと英作文となっている。長文のうちの一つは設問も英語だった。』
所長→一般入試は帰国生も同じ問題を受験するため、英語は難しい。例えば、大問1と2は難しい単語が出題されるため、ほとんどの受験生はその単語を知らない。単語の意味を文脈から読み解き英語で考える問題です。大問5は絵を読み解いて英作文する問題なので、これも対策しておきましょう。
まとめ
最後にAさんは『学校に入ってからも英語の授業はオールイングリッシュで行われるので、入試対策としてだけでなく英語はしっかりやっておくべきだ』と話しました。在校生へのインタビューは参考になりますね。
ICU高校を受験する生徒は、過去問対策をしっかり行いましょう。合格最低点は公表されていませんが、学校説明会での先生の話では7割程度は必要だとのことです。例年入試は厳しいと予想されているので、併願対策も万全にしたいところです。受験生のみなさん、冬休みを使って過去問演習に取り組みましょう!
所長・塚松美穂
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