子ども・子育て会議
こんにちは、塾なし受験研究所の塚松です。昨年6月から今年3月まで、私は調布市の子ども・子育て会議の委員として「第3期調布っ子すこやかプラン」の策定に関わりました。
令和7年3月末に策定されたこのプランは、令和7年度から令和11年度までの5年間を計画期間とし、プランの対象は、0歳から40歳未満のすべての子ども・若者、子どもを育てる家庭地域、企業、団体です。私自身、市民であり子育て中の親としてこのプランの対象者です。子育てや教育の施策には役所を横断して、さまざまな部署がかかわっています。会議に参加させていただき、市の子育て・教育行政について学べる大変良い機会となりました。
委員として会議に参加するようになって感じたことですが、子どもや子育ての施策というと乳幼児期や妊婦さんに関するものが多いということです。政策としてわかりやすいからでしょうか。とはいえ、少子化が進んで乳幼児期の子どもの数は減っています。妊婦や乳幼児期の子どもの課題は解消され始め、施策も手厚くなってきた印象です。
一方で、学童期や思春期の子どもの課題はどうでしょうか。小・中学校に関わっていると不登校や学級崩壊、特別支援や格差の問題など、課題が以前より多様化し増えている印象です。しかし、今回委員として会議に参加した間、それらの課題に対する有効な施策は乏しいように感じていました。残念ながら現場の状況に関係なく、従来通りの取り組みをそのまま慣例的に実施しているだけのようなものもまだあります。
縦と横、さまざまな部署がかかわる煩雑さもあると思いますし、それぞれ意見や優先度の違いもあるでしょう。それでも「子ども・子育て会議」の目的を見失わずに、これからもよりよい協議になっていくことを望みます。
「変える」ことは手間と労力が必要ですが、実際に市の学童・思春期の子どもの数はまだ増えています。学校や子どもを取り巻く環境の変化に対応できるスピード感で、この世代を対象とする課題に向かう会議体であり続けてほしいと思います。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
所長・塚松美穂
#委員活動#子ども#若者#施策
【第3期調布っ子すこやかプラン】
https://www.city.chofu.lg.jp/050010/p027111.html
